旅先の不可解な事象2
引き続き、怪異現象を語ります…
3.謎の足音+喧騒 @パリのホテル
前回の「謎の足音」でも書いたように、あの方たちは基本うるさい(笑)
電子機器を作動不良にして、騒がしい音をたてるのが得意みたいです。
これはカメラマン(=夫)の体験談。
場所はパリ。長期取材のため1週間くらい、あるホテルに連泊していた。
ライター、編集者も同じホテルの別の部屋に宿泊。
古めの中級ホテルで、カメラマンは5階=屋根裏部屋(パリによくあるタイプの部屋)に泊まっていた。
これがその部屋です↓ パリっぽくておしゃれ~💕
ライターMさんは下の階に宿泊。
そのホテルは1フロアに4つくらいの部屋があり、小さなエレベーターと階段があったとのこと。
滞在最終日の夜、カメラマンが部屋で寝ようとした時刻(深夜)になって、家族連れがチェックインしたのか、下から階段を騒がしく上がってくる物音と話し声がする。
とにかく階段の音がすごい。ドン!ドン!ギギーッ!と、まるで巨人が上がってくるような音がする。あまりにもすごい音なので、カメラマンはテレビを消して、何事かと耳をすませたそうです。
すると足音は屋根裏部屋の5階まで来て、二人くらいの子供と両親らしき人数構成で、ワイワイガヤガヤ、キャーキャーしながら、なんと隣の部屋に入った。
部屋に入る時もバターン!バターン!と、ものすごい音でドアを勢いよく、何度か開けて閉めてを繰り返す異常ぶり。部屋に入ったら入ったで、今度は子供たちがベッドで跳びはねているらしき物音と騒ぐ声、それを叱りつけている両親の声と、とにかくひたすらうるさい。
たまらず隣の部屋との間の壁をゴンゴン!と何度か叩いてみたりしたが、喧騒はおさまる気配なし。隣の部屋に行って注意しようかと思ったが、彼らはフランス語で騒いでいるので、さすがにフランス語で文句も言えないし、面倒くさいし…。で、我慢して寝たそうです。
翌朝、ライターのMさんに聞くと
「あれ、うるさかったねー!」と階下のMさんにも、真夜中の騒ぎは聞こえていた。
ところが実際にホテルの階段を上り下りしてみても、そんな大きな音はしない。Mさんも首をひねる。だいたい小さいとはいえエレベーターがあるのに、なぜ下からわざわざ階段で、屋根裏部屋まで上がってくるのか?謎すぎる。
その日がチェックアウトだったので、ホテルのフロントに「隣の部屋に、昨日、誰か泊まっていた?」と聞いてみると、当時は宿帳に名前を書いていた(古っ!(^_^;))ので、スタッフが宿帳を見せてくれて、「ノン(泊まってません)」。
げげ!
ホテルで待ち合わせをしていた現地のコーディネーター(取材先のガイド兼通訳をしてくれる人)がやってきたので、さっそく昨日の出来事を話すと、コーディネーターがスタッフに詳しく事情を説明して聞いてくれた。
それでも別に明快な答があるわけではなく、スタッフも「ふーん、そんなことがあったのか」で終わりな感じ(笑)。ただ、そこはパリの町でも古い地区で、ホテルの下には17世紀頃の水路の遺構が埋まっているとのこと。「そこから上がってくるのかもね」という、わかったようなわからないような話をしてくれたそうだ。
いわゆる「怖い話」には、そこで自殺した人がいるとか、大惨事があったとか、それらしいオチがあって、オチを聞くとさらに怖くなるものですが、実際に私が遭遇したり、身近で聞いたこの手の話には、納得できるオチなんてなくて、いつもこんな感じ。
「なんなんだろうねー?」と中途半端なまま終わります😅
人によっては「ハッキリと気配を感じる」「特有の匂いがする」など、いろいろあるみたいですが、他人に話しても本人の妄想や幻覚、幻想だと思われがちなので、共感できる人以外にはだんだん話さなくなるんですよね。
さて、次回は私が取材で体験した中でも、いちばん強烈だったエピソードを語ります。
この項、続く…(^_^;)
コメント
コメントを投稿